糖尿病は高血圧、肥満、高脂血症の引き金にもなります。
糖尿病
40歳以上の10人にひとりが糖尿病と言われています
糖尿病は高血圧、肥満、高脂血症の引き金にもなります。
40歳以上の10人にひとりが糖尿病と言われています
日本では40歳以上の10人にひとりが糖尿病といわれています。
食事をすると、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がります。それをエネルギーとして使うため、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されるのですが、このインスリンが出ない、または出てもうまく動かなくなるのが糖尿病。糖尿病が急激に発症すると、エネルギーとなるブドウ糖が全身に運ばれにくくなり、体重が激減します。
糖尿病は高血圧、肥満、高脂血症の引き金にもなり、病状が進めば失明や肝機能の低下など次々に重い合併症を伴います。
糖尿病と新型コロナウイルス感染症の関係
(1)糖尿病があるとコロナにかかりやすい?
海外でのコロナ患者における糖尿病患者の割合は、それぞれの国民全体の割合と大きく変わりませんでした。
★糖尿病があっても、コロナにかかりやすいとはいえません。
(2)糖尿病があるとコロナで重症化しやすい?
重症で入院したコロナ患者、さらにICU(集中治療室)で呼吸管理が必要になったコロナ患者で、糖尿病患者の割合は高くなっていました。
イタリア、中国からの報告でも同様の傾向が指摘されています。
★糖尿病があると、コロナで重症化するリスクがあります。
(3)重症化しないためには普段の血糖コントロールが大切です‼
海外でのコロナ患者について、血糖コントロール状況ごとの死亡率を見てみましょう。
<このデータにおける分類>
血糖コントロール良好:血糖値が70-180mg/dLの範囲内で収まっている
血糖コントロール不良:血糖値が180mg/dLを超えることがある
糖尿病ありでも、血糖コントロールが良好な群では糖尿病なしと死亡率は同等でした。一方、血糖コントロールが不良な群では、死亡率が高くなっていました。
★重症化しないためには、普段の血糖コントロールが大切です‼
(2021年5月17日 日本糖尿病協会より引用)
新型コロナウイルス感染症の流行が拡大する中、不安な気持ちでお過ごしの方も多いのではないかと思います。糖尿病の患者さんが新型コロナウイルスに限らず、感染症などの病気にかかり、発熱、嘔吐、下痢、食欲不振になり、血糖値が乱れやすくなった状態を「シックデイ」と呼びます。シックデイでは、病気のストレスでインスリンの効きが悪くなって高血糖となったり、その反対に食事ができず、食べる量が少ないにも関わらず、いつも通り薬を飲んだり、注射することで低血糖がおきることがあります。
Q. 尿が泡立っているのですが?
A. 尿の粘稠度が高くなると尿が泡立つようになります。病気が無い場合にも夏場や運動後に発汗量が増えている時、水分摂取量が不足すると尿が濃くなります。尿が濃くなると粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。腎臓に病気があって、尿の中に大量の蛋白が排泄されている時にも尿の泡立ちが目立つようになります。最も多いのは糖尿病です。血糖が160mg/dl以上に増加すると尿の中に糖が排泄されるようになります(尿糖)。この尿糖が増加すると尿の粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。血液中の蛋白が増加して、それが尿蛋白として排泄される場合があります。白血病や多発性骨髄腫がこれに相当します。体重減少や微熱が続く場合や医療機関を受診してください。
Q.夜間の尿量が多くトイレに起きてしまうのですが・・
血液中のブドウ糖が多くなるというのが、糖尿病の特徴の一つなのですが、その血中濃度を下げようとして身体が防衛反応として水分を欲します。水分が必要という事は、血液がドロドロな状態になっている可能性が高いということです。おのずとたくさん水分を摂取するようになり、尿量が増し夜間にも頻繁にトイレのために起きることになってしまう、というからくりです。
Q.なんとなく身体がだるい・疲れやすくなった気がする
身体の疲れに繋がる原因は様々ありますが、糖尿病が原因となるのは大きく分けて下記の2パターンと考えられています。
①高血糖状態
適正な量を超えているため、身体が上手く血糖を活用できない状態になっており、身体が求めるエネルギーが不足している状態のため、疲れてしまいます。特に空腹時血糖値が250 mg/dlを越えてくると喉が渇くなど別の症状も現れてきてしまいます。
② 低血糖
血糖が低い為、エネルギー不足になりますし、震えや手足のしびれなどにも繋がる危険な状態です。
Q.どんなに食べても痩せてしまう
血糖値が非常に高い状態の時に起こる現象で、膵臓から生成されるインスリンが少量だったり、上手く機能していないと摂取したブドウ糖を使わずに、身体の脂肪やタンパク質をエネルギー減として分解してしまうため、体重の低下が起きてしまいます。理由も無く急激に痩せた場合は、注意が必要です。
Q.尿が泡立つ
尿中のタンパク質量が増加するために起きる現象です。腎臓の糸球体と呼ばれる網の目のような血管が血液をろ過する機能を果たしているので須賀、糖尿病になり血液がドロドロになることで、網の目を通過してしまいタンパク質が混じってしまうため尿が泡立つということになります。腎臓が機能しなくなると、タンパク質が流出するわけですので、栄養失調のような病気になることも考えられます。
Q.手足・指先がしびれる
糖尿病性神経症と呼ばれるものです。糖尿病にかかることにより、
①血糖値が高くなることで血管を傷つけてしまうことや、血液がドロドロすることで末梢神経に栄養などが届きにくくなることで神経に障害が起きて、しびれてしまう。
②高血糖な状態になることで、細胞にダメージを与えてしまい、神経障害を起こしてしびれてしまう。
このような理由から、糖尿病での手足のしびれは起きてしまいます。しかし、糖尿病以外の要因でも手足のしびれは起きますので、しっかりと専門医に診断をしてもらう必要があります。
Q.糖尿病の治療をしても、あまり改善されていないのですが
通院や服薬をしっかりと行っていても、いわゆる血糖値が下がらない方は、もしかすると下記のような食生活に該当してしまっていませんか?
①食事の絶対量は減らしても、食べ方に偏りがある。または、量自体は減ってもカロリーが減っていない。長い時間食べている。
②炭水化物を摂ってしまっている。(菓子パンやラーメン・パスタ・お好み焼き等など)
③間食(おやつ)が多い。
④ジュース類の摂取が多い
上記以外にも
・薬やインスリン注射の回数が適切ではない、効きにくくなっている
・体内の自分のインスリンがほとんどない場合
・肝臓や腎臓の機能不全
等といった原因により成果が出にくくなっている可能性があります。
上記で説明しているインスリンが出ない、上手く働かないといういうことは下記のような状態のことになります。
膵臓の機能が低下してしまうことで、十分なインスリンを作れなくなってしまっている状態です。細胞内に糖が入っていくことができず、血液に糖が溢れてしまいます。
インスリンは十分な量が作られているが、効果を発揮できない状態えです。運動不足や、食べ過ぎのために肥満になると、インスリンが活発に動きにくくなります。インスリンが細胞に糖を取り込む機能が低下するため結果的に、血液に糖が溢れてしまいます。
知らず知らずのうちに血管を傷つけている糖尿病に対しては、将来のリスクを見据えた治療を行うことが重要です。こちらのサイトでは、糖尿病のリスクと治療法について紹介しています。糖尿病について理解を深めるため、ぜひご一読ください。
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場合によっては、この合併症により、失明する危険性があります。主にレーザーでの治療を実施いたします。
この合併症は、進行し症状が悪化すると腎不全を引き起こしてしまいます。人工腎臓や血液透析を実施しなければなりません。
主な症状として、手足が痛む・しびれる、腸の神経に障害が起きてしまうと、頑固な便秘も一緒に引き起こしてしまいます。
https://www.diabetes.co.jp/dac
糖尿病について「知りたい!」と思う情報を掲載している患者さん向け情報サイトです。
糖尿病の症状、主な合併症、治療方法など様々なコンテンツを用意しています。
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食後、血糖値が急激に上昇し、その後、急降下する「食後高血糖」を『血糖値スパイク』といいます。血糖値が激しく変動することによって、食後に眠気・頭痛などを感じることもあります。
この状態を放置しておくと、II型糖尿病になるリスクが高くなり、動脈硬化の進行が早まるとも言われています。他にも、糖尿病・認知症・がん・心筋梗塞・脳梗塞などさまざまな病気につながる可能性があります。
問題は、通常の検査では「血糖値スパイク」の症状が見つけにくいこと。なぜなら通常の検査で調べる“空腹時血糖値”はそれほど高くない為、血糖値の平均値は正常なまま。だから、通常の健康診断では見つけづらいのです。
食後、急激に血糖値が上昇すると、急に増えた血液中の糖は血管内部にダメージを与えます。これで繰り返されることで、心筋梗塞・脳梗塞が起こる可能性を高め、糖尿病やガン、認知症になるリスクが上がる可能性が示されています。
急に増えた血液中の糖は血管内部にダメージを与えます。これが繰り返されることで心筋梗塞や脳梗塞が起こる可能性が高まったり、糖尿病や認知症、がんになるリスクが上がったりすることも示されています。
「食後高血糖」かどうかは、空腹時に図った血糖値からは判断ができません。食後に血糖値を測り、ご自身の血糖値の上がり方を調べてみましょう。食後高血糖だった場合、改善するには食事の内容・食べる順番に注意したり、食後の適度な運動が大切です。また食後高血糖の改善を目的としたお薬もありますので、これらを適切に使用することで食後高血糖はコントロールすることができます。血糖値について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
更新日時:2022年1月20日