糖尿病

かくれ糖尿病
食後高血糖・血糖値スパイク
質のいいHbA1cについて食後血糖測定の重要性

血糖値について

私たちが取り込んだ酸素や栄養素は、血液によって全身に届けられます。血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖のことで、全身細胞のエネルギー源となります。この、血中のブドウ糖濃度が血糖値です。食事で摂取した炭水化物などが消化吸収されると、ブドウ糖となって血中に入ります。 この血糖値は、インスリンという膵臓のβ細胞が生成するホルモンでコントロールされています。

糖尿病とは

糖尿病は、血糖値が高い状態が長く続く疾患です。そのまま高血糖が続くと、血管に負担がかかり動脈硬化を招いてしまいます。血糖値をコントロールしているインスリンの機能低下や分泌量減少によって、高血糖となります。高血糖は、動脈硬化だけではなく、全身の毛細血管にも深刻な影響を与え、重篤な合併症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

糖尿病があると、コロナで重症化するリスクがあります

糖尿病は、コロナにかかりやすくはなりませんが、重症化しやすくなります。 重症で入院したコロナ患者、さらにICU(集中治療室)で呼吸管理が必要になったコロナ患者で、糖尿病患者の割合は高くなっていました。イタリア、中国からの報告でも同様の傾向が指摘されています。 重症化を防ぐためには、血糖コントロールが重要です。

糖尿病のタイプ

糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。糖尿病罹患者のほとんどが、2型糖尿病とされています。1型糖尿病は、感染症が原因で膵臓β細胞が破壊され、インスリン分泌が減少または分泌されなくなり、糖尿病を発症します。2型糖尿病は、生活習慣病などが原因でインスリン分泌が減少または機能低下して発症します。

糖尿病の合併症

糖尿病など、高血圧状態が長く続くと動脈硬化を引き起こし、糖尿病三大合併症を起こす恐れがあります。糖尿病三大合併症は、糖尿病網膜症・糖尿病神経障害・糖尿病腎症があります。そのほか、脳梗塞・心筋梗塞・狭心症などの発症リスクが高くなります。 特に、糖尿病三大合併症は、失明や腎不全による透析・壊死による足切断などに繋がる重篤な疾患です。このため、糖尿病の数値が改善した後も、適正な数値を維持し続けることが大切です。糖尿病の合併症や高血圧・動脈硬化・脂質異常症などの発症を防ぐためにも、これまでの生活習慣の改善は欠かせません。


糖尿病とがん

糖尿病では、高血糖や肥満など様々な要因や変化の関与から、がんの進行に影響があるとされています。日本糖尿病学会では、糖尿病罹患者の死因として、血管合併症でなくなる方が以前よりも減少傾向にあり、がん(悪性新生物)でなくなる方が増加傾向にあることが分かっています。これより、血糖値など糖尿病自体のコントロールは以前よりも効果が上がっているとされています。現在、がんは早期発見と適切な治療で完治できます。糖尿病の方は、しっかりと血糖値コントロールを図りながら、定期的ながん検診を受けることをお勧めしております。

尿が泡立っている⁈

尿の粘稠度が高くなると尿が泡立つようになります。病気が無い場合にも夏場や運動後に発汗量が増えている時、水分摂取量が不足すると尿が濃くなります。尿が濃くなると粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。腎臓に病気があって、尿の中に大量の蛋白が排泄されている時にも尿の泡立ちが目立つようになります。最も多いのは糖尿病です。血糖が160mg/dl以上に増加すると尿の中に糖が排泄されるようになります(尿糖)。この尿糖が増加すると尿の粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。血液中の蛋白が増加して、それが尿蛋白として排泄される場合があります。白血病や多発性骨髄腫がこれに相当します。体重減少や微熱が続く場合は医療機関を受診してください。

糖尿病の治療

1型糖尿病

自己血糖測定を行い、血糖コントロールを厳密に行います。また、超即効型インスリンと持効型インスリン注射を行い、インスリンを補っていきます。

2型糖尿病

これまでの生活習慣の改善を図ります。食習慣の改善と運動を習慣化することで、減量と肥満解消、標準体重を維持していきます。生活習慣の改善を行っても効果が得られない場合は、生活習慣の改善と同時に薬物療法を行います。

減量・標準体重のキープ

無理なダイエットなど、急激に減量を行うとリバウンドを招くため、少しずつカロリー制限を行い徐々に体重を落としていきます。標準体重まで減量できたら、その体重をキープする努力をします。

運動療法

日常生活で取り入れやすい軽い運動を30分程度行うことをお勧めしております。運動によって、血流促進・筋肉量増加を図り、基礎代謝を上げていきます。血液中のブドウ糖が細胞に入りやすくなると、インスリン効果も上がります。継続することがポイントとなるため、少なくても週に3日程度は運動を行ってください。買い物を歩いて行く、散歩やウォーキングを日常に取り入れるなど、激しい運動ではなく適度に汗をかく程度の運動がお勧めです。

薬物療法

幅広く薬剤があるため、患者様の症状やライフスタイルなどにきめ細かく合わせて処方しております。心配なことや不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

インスリンが十分にきかない事があります

インスリン分泌が低下する

膵臓の機能が低下してしまうことで、十分なインスリンを作れなくなってしまっている状態です。細胞内に糖が入っていくことができず、血液に糖が溢れてしまいます。

インスリン抵抗性

インスリンは十分な量が作られているが、効果を発揮できない状態えです。運動不足や、食べ過ぎのために肥満になると、インスリンが活発に動きにくくなります。インスリンが細胞に糖を取り込む機能が低下するため結果的に、血液に糖が溢れてしまいます。

インスリンボールにご注意ください

インスリン皮下注射による皮膚の下の塊

インスリン皮下注射を同じ場所に打ちつづけることで皮膚の下に腫瘤(はれもの)ができてしまいます。この腫瘤のことインスリンボールといいます(別名リポハイパートロフィー)このインスリンボールができた個所へ注射をすることで痛みが少なくなります。しかしながら、インスリンボールに注射を続けることで血糖値のコントロールが悪化し、必要なインスリン量も増加するため、治療効果を下げてしまいます。インスリン皮下注射の効果的な治療のため、同じ場所に打つことは避けてください。

糖尿病治療

血糖値スパイクについて

食後、血糖値が急激に上昇し、その後、急降下する「食後高血糖」を『血糖値スパイク』といいます。血糖値が激しく変動することによって、食後に眠気・頭痛などを感じることもあります。この状態を放置しておくと、II型糖尿病になるリスクが高くなり、動脈硬化の進行が早まるとも言われています。他にも、糖尿病・認知症・がん・心筋梗塞・脳梗塞などさまざまな病気につながる可能性があります。 通常の健康診断は空腹時に検査するため、血糖値スパイクをみつけにくいです。食後に血糖値を測り、ご自身の血糖値の上がり方を調べてみましょう。改善するには食事の内容・食べる順番に注意したり、食後の適度な運動が大切です。またお薬もありますので、食後高血糖はコントロールすることができます。血糖値について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

食後、急激に血糖値が上昇すると

急に増えた血液中の糖は血管内部にダメージを与えます。これが繰り返されることで心筋梗塞や脳梗塞が起こる可能性が高まったり、糖尿病や認知症、がんになるリスクが上がったりすることも示されています。

食後血糖値の変動パターン

食後高血糖の方は、食事のたびに血糖値が急激に上昇します。食後高血糖かどうかは、空腹時に測った血糖値からは判断ができま せん。食後高血糖を見逃さないために、食後に血糖値を測り、ご自身 の血糖値の上がり方を調べてみましょう。

血糖値スパイクの検査と治療

「食後高血糖」かどうかは、空腹時に図った血糖値からは判断ができません。食後に血糖値を測り、ご自身の血糖値の上がり方を調べてみましょう。食後高血糖だった場合、改善するには食事の内容・食べる順番に注意したり、食後の適度な運動が大切です。また食後高血糖の改善を目的としたお薬もありますので、これらを適切に使用することで食後高血糖はコントロールすることができます。血糖値について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

よくあるご質問

尿が泡立っています

尿の粘稠度が高くなると尿が泡立つようになります。病気が無い場合にも夏場や運動後に発汗量が増えている時、水分摂取量が不足すると尿が濃くなります。尿が濃くなると粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。腎臓に病気があって、尿の中に大量の蛋白が排泄されている時にも尿の泡立ちが目立つようになります。最も多いのは糖尿病です。血糖が160mg/dl以上に増加すると尿の中に糖が排泄されるようになります(尿糖)。この尿糖が増加すると尿の粘稠度が高くなって尿の泡立ちが目立つようになります。血液中の蛋白が増加して、それが尿蛋白として排泄される場合があります。白血病や多発性骨髄腫がこれに相当します。体重減少や微熱が続く場合や医療機関を受診してください。

夜間の尿量が多くトイレに起きてしまう

血液中のブドウ糖が多くなるというのが、糖尿病の特徴の一つなのですが、その血中濃度を下げようとして身体が防衛反応として水分を欲します。水分が必要という事は、血液がドロドロな状態になっている可能性が高いということです。おのずとたくさん水分を摂取するようになり、尿量が増し夜間にも頻繁にトイレのために起きることになってしまう、というからくりです。

なんとなく体がだるい、疲れやすくなった

身体の疲れに繋がる原因は様々ありますが、糖尿病が原因となるのは大きく分けて下記の2パターンと考えられています。
①高血糖状態
適正な量を超えているため、身体が上手く血糖を活用できない状態になっており、身体が求めるエネルギーが不足している状態のため、疲れてしまいます。特に空腹時血糖値が250 mg/dlを越えてくると喉が渇くなど別の症状も現れてきてしまいます。
② 低血糖
血糖が低い為、エネルギー不足になりますし、震えや手足のしびれなどにも繋がる危険な状態です。

どんなに食べても痩せてしまう

血糖値が非常に高い状態の時に起こる現象で、膵臓から生成されるインスリンが少量だったり、上手く機能していないと摂取したブドウ糖を使わずに、身体の脂肪やタンパク質をエネルギー減として分解してしまうため、体重の低下が起きてしまいます。理由も無く急激に痩せた場合は、注意が必要です。

手足・指先がしびれる

糖尿病性神経症と呼ばれるものです。糖尿病にかかることにより
①血糖値が高くなることで血管を傷つけてしまうことや、血液がドロドロすることで末梢神経に栄養などが届きにくくなることで神経に障害が起きて、しびれてしまう。
②高血糖な状態になることで、細胞にダメージを与えてしまい、神経障害を起こしてしびれてしまう。
このような理由から、糖尿病での手足のしびれは起きてしまいます。しかし、糖尿病以外の要因でも手足のしびれは起きますので、しっかりと専門医に診断をしてもらう必要があります。

治療をしても改善されない

通院や服薬をしっかりと行っていても、いわゆる血糖値が下がらない方は、もしかすると下記のような食生活に該当してしまっていませんか?
①食事の絶対量は減らしても、食べ方に偏りがある。または、量自体は減ってもカロリーが減っていない。長い時間食べている。
②炭水化物を摂ってしまっている。(菓子パンやラーメン・パスタ・お好み焼き等など)
③間食(おやつ)が多い。
④ジュース類の摂取が多い
上記以外にも
・薬やインスリン注射の回数が適切ではない、効きにくくなっている
・体内の自分のインスリンがほとんどない場合
・肝臓や腎臓の機能不全
等といった原因により成果が出にくくなっている可能性があります。



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